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《SOD療法とは》
過酸化脂質が皮膚の角層に付着し、皮膚の保湿機能を低下させている。過酸化脂質は体内の脂(不飽和脂肪酸)と活性酸素が結合したものである。
 
過剰な活性酸素を除去するビタミンB2、C,E等を摂取し、不飽和脂肪酸を減らす為に動物性の脂等を除去した食事を実行(鹿児島大学でも確認)すれば、体内で過酸化脂質はできなくなり皮膚の保湿機能は回復する。
具体的には
活性酸素を減らすSOD様食品
 
過労、ストレス、睡眠不足を避ける
 
皮膚の繊維芽細胞を活性化させるSOD様作用エキス軟膏を塗る
 
動物性の脂を減らす食事


1.内服剤
環境汚染で発生する活性酸素を除去するためSOD様作用食品等を摂取する。
 
2.外用療法
SOD様作用物質の抽出エキスとワセリンを基材にしたものに1/4濃度(重症の患者さんには 1/2程度)のステロイドを混入した軟膏を使用。抗炎症効果、抗アレルギー効果(発疹、かゆみ、発赤)がある。この軟膏は繊維芽細胞を傷つけないため、皮膚萎縮や出血等の副作用が起こらない。
 
グリテールパスター(大豆を長期間発酵させ少量のタールを加えたもの)を重ね塗りする。
 
3.食事指導
食事を含めたアレルゲンの血液テストや皮内テストは無意味なことが多い。(卵、大豆、牛乳、米、小麦、ダニ、ハウスダスト、ブタクサ等)テストと実際の反応が一致しないのがアトピー性疾患の特徴である。しかし、13歳未満の患者さんにはかなり食事アレルギーが存在するので、以下の要領でチェックする。
 
食事アレルギーとして卵、大豆、牛乳、米、小麦、蕎麦が考えられる。その中の1種類のみをまず2〜3週間食べてみる。それでますます痒くなったら、それを止めてみる。その結果痒みや湿疹が軽減ないし消えてなくなるようだったら、その種類は本格的に食べるのを中止する。以下同様に個別にためして、食べてもアトピー性皮膚炎が悪化しない場合はそれは食べても良い。また、アトピー性疾患の特徴は1歳の時ダメでも5歳で良くなったなどと言うケースが多いことから、時々テストしてみる必要がある。


<患者全員が食べてはいけない食事>
チョコレート、珈琲、ココア(これらは血管壁の刺激物質)
缶ジュース、コーラや、お菓子をしょっちゅう食べているとアシドージス(血液が酸性化)し、 骨の発育が悪くなる。
<重症患者が避けねばならない食事>
(不飽和脂肪酸や低比重の脂を制限することが重要) 肉類は一切ダメ、バター、チーズ、マーガリン、ラーメン(フカ、鮫の脂が良くない。)マヨネーズ(食べ過ぎないこと。)背の青い魚(サバ、サンマ、イワシ等控える。)ゴマ油等植物 性の油は可。玄米はダメ(糠が脂を多く含む)
<食べて良いたんぱく質類>
白身の魚、シジミ、アサリ、ハマグリ、小魚、カニ、エビ、卵(アレルギーのない人)